TuneBrowser ヘルプ

概要と全体に関すること
基本的な説明
詳しい説明
その他

DSD再生について

TuneBrowserは、DSD再生をサポートしているデバイスに対する、ASIO2.1 / DoP によるDSD再生に対応しています.

ASIO 2.1 に対応したデバイスの場合

ASIO 2.1 に対応したデバイスをお持ちの場合、特別な設定は必要ありません. 再生の設定
ツリー項目: 再生の設定
プロパティ: 再生に使用するデバイス - 再生に使用するデバイスの選択
で、ASIO形式のデバイスを選択してください.

DoP に対応したデバイスの場合

DoP方式の場合, 事前の設定が必要です.
TuneBrowser DoP 1.1 (DSD Audio over PCM Frames Version 1.1) に対応しています. まず, お使いのデバイスがこのDoP 1.1に対応していることを確認してください. マーカは 0x05/0xfa を使用します. (DSD128の場合の0x06/0xf9マーカには対応していません. DSD128の場合はサンプルレート 352.8kHz の DoP で対応します).
お使いのデバイスの確認がとれたら, それをTuneBrowserに設定してください. 通常は WASAPI 経由の再生になると思いますので, WASAPIデバイスの設定
ツリー項目: 再生の設定 - WASAPIの設定
のツリーの下位から, 対象となるデバイスを選択します. 右側のプロパティにDoP対応
ツリー項目: 再生の設定 - ASIOの設定 - Device Name
プロパティ: DSD 関連の設定 - DoP に対応しているデバイス
を指定する項目がありますので, ここを Yes にします.
ASIO デバイスにも, DoP を適用することができます. 設定方法は WASAPI の場合と同様です. ASIOデバイスの設定
ツリー項目: 再生の設定 - ASIOの設定
のツリーの下位から, 対象となるデバイスを選択して設定してください.
ASIO デバイスのDoPを有効にした場合, ASIO2.1 のネイティブ再生よりも、この DoP の設定を優先します. そのため DoP を有効にした場合, TuneBrowserは ASIO2.1 経由でのデバイスへの照会は行わず, DoP 出力します.
対象機器がDoPに対応しているかどうかは, 再生ソフトからは判断ができません. この設定をまちがうと(DoPに対応していないのにDoPを有効にすると), ノイズが再生される場合がありますので, 充分に注意してください.

対応形式・対応機種など

対応しているファイル形式は, DSFファイル, DSDIFFファイルのDST形式とDSD形式です (以上が、開発時現在、存在しているすべての形式になると思います).
サンプルレートは, DSD64 (2.8MHz), DSD128 (5.6MHz: 上述の通りDoPでは制約あり), DSD256 (11.2MHz: ASIOのみ) で確認しています.
また、確認のとれた機器では安定的に再生できることを確認していますが、はじめての再生の場合は、 万一の環境の差異による問題が発生してはいけないので、アンプのボリュームは絞った状態でお試しください.
DSDファイルの再生では、音量・フェードイン・フェードアウトの制御はできません.

DSDIFF/DST形式の再生にあたっては、当初ISOのリファレンス実装によるデコードを試しましたが、 性能的にリアルタイムデコードにはまったく追従できず、最終的に、 このリファレンス実装を元に性能を改善されている Super Audio CD Decoder プロジェクト のものを活用させていただきました. 素晴らしい成果を公開されているプロジェクトに、この場を借りて御礼申し上げます.